特別能力系の教室の前
顔を洗っていた関係で、少し遅くなってしまったが、大丈夫だろうか
久しぶりの授業。
翼先輩達は元気だろうか。殿先輩とかはもう卒業してしまっているけれど、翼先輩たちは年齢的にまだ学園内にいる年齢だ
ドアを開ける
『ようこそ、特力系へ』
教室に入ると、盛大にクラッカーが鳴る
あぁ、このクラスは相変わらず仲間意識が強くて
仲が良い
変わらぬその光景に、自然と顔が綻ぶ
暖かく向かいいれてくれる、先輩達
翼先輩と美咲先輩は相変わらず仲が良くて・・・・。付き合ったりしているのだろうか
「・・・よろしく、おねがいします」
「よろしくな、後輩」
翼先輩。罰則印の消えたその顔はチャームポイントが無くなったみたいで、良いことなのに何故か少し寂しく思える
「佐倉さん」
「・・・のだっち」
「久しぶりですね」
祝われる本人よりもうれしそうにわいわい騒ぐ特力メンバーたちを見ながら、先生が話しかけてきた
「のだっちは、全然変わってなさそうで良かったです」
「・・・佐倉さん、お疲れ様でした。君が無事で本当によかったです」
「私、なにもしてないです。ただ・・・皆が今こうして生きて、暮らしてるだけでわた」
「おいのだっち!!」
嬉しい
そう言葉を言おうとして、言葉を遮られる
「のだっちもこっちこいよ。佐倉も、のだっちとだけで話してないで、お前のための歓迎会なんだぞー」
先輩達がそうやってずっと笑ってくれている事が
よかったって思えるから
ずっと、ずっと笑っててください