今井蛍、日向棗、乃木流架が入院した。そんな話を聞き、佐倉蜜柑はは自分の体も痛みを訴えるのを無視して急いで病院に来てその様子を観察しに来ていた

「・・・何を・・した、の。鳴海先生」

「蜜柑、ちゃん」

「・・っ!3人が、思い出しかけ、て・・・。苦しい、思いをしてる」

「・・・どういうことだい?」

自分の体がこんなにも苦しくて痛い。

だからこそ、今まさに蛍と棗、流架が苦しんでいるのだと予想した

「そういう呪いをかけられてるから、分かるの」

「・・・・まさか!?」

「その通りだよ、先生・・・。だからどんなに思い出して欲しくても、我慢してたのに」

ペルソナが、初代校長が亡くなって開放されたはずなのに蜜柑は頑なに当時の蜜柑を知る子達が自分自身を思い出すことを拒んでいた

その理由がこんなところにあったとは。鳴海は知らずに何もいえない口を開いたまま言葉を出せないで居る

「・・・それでもそれは皆がみんな、じゃなくて、蛍と棗、流架ぴょんだけだけど・・・ね」

「蜜柑ちゃん、そんな・・・」

「ウチかて・・・ウチかて忘れられてるなんて嫌や。・・・ウチだけが苦しいならまだいいで?せやかて、皆がウチを思い出すことで苦しむんなら、ウチはこのままで良いんや!だから鳴海せんせっ」

「どういう・・事、だよ」

もう、放っておいてや!そう言おうとした自分の言葉が、他の人の言葉によって、遮られた。


言葉を発した本人の方を見ると蜜柑は驚きのあまり言葉を失った



「・・・みん、な」




苦しくて、寝ているはずの3人が壁によりかかりながらだが、しっかり立ってそこにいた