鳴海と佐倉蜜柑の話を聞いて、驚愕した

「やっぱり・・・お前・・つっ!」

「なつ・・っ!なんで、なんでや、思い出したらあかん!っー!!!」

『ウチらの前からどっかいってしまうん?』

『イヤミギツネっ!』

『・・・迷惑や』

『一緒に帰ろう、学園に』

沢山の情景と共に、自分の頭に直接流れ込む

今井と話をして、今直接コイツに会って・・・爆発的にはじけたかのように記憶が自分の頭に蘇る

だがソレと同時に自分の体は拒否反応を示すかのように重さを増し、頭の痛みが強くなる



『いいな!その夢っ。くる!くるよ絶対。きっと叶うよ!』

『ウチこそありがとうな」

『交換なっ。ウチがつくった石もルカぴょんにあげる』


先ほどから訴える痛みが、より強くなる

彼女を見て、同時に幼い彼女のくるくると変わる表情が頭の中に直接入ってくる



『ウチ蛍にすごく会いたくてここまで来てもうてん』

『ほたるぅ〜』

『蛍、大好きやっ!』

間違いなく彼女の、目の前に居る彼女の幼い姿だ

懐かしい映像が思い浮かんでくるたびに、自分の体は重くなり、痛みは増す。




思い出したくないと思うほど、その痛みは強く、苦しい。


「思い出したらあかんっ!なにやっとんのや・・っ苦しく、なるんやで?そんなんあかん・・・!」



「蜜柑・・っ私は・・・ごめんなさい」

「さ、くら・・・一人、で・・・苦しむ、なよ・っ」




「・・・・止めるかよっ・・・思いだしてやるよっ・・・」




「・・・・だめや、やめてぇな」



もう、思い出すのを止めて・・・?





あなた達が傷つくのを見るのは辛いから