「・・・・いいでしょう。私も、初等部校長が亡くなった今、皆さんの記憶を消している理由もないですからね」

「皆、蜜柑の記憶が戻るんだな」

「よかった・・・。蜜柑ちゃんもこれで」

蜜柑を知る人物から佐倉蜜柑という人物の記憶を消し、蜜柑が初等部校長のいう事を聞き、任務に出る。それを守るなら、蜜柑の大切な人に被害を及ばせないと

記憶が戻ってから考えれば、蜜柑が出て行ってすぐ棗の任務はなくなり、棗は潜在能力系へ移された。

「ですが・・・。黒猫の日向棗くんと、その友人の乃木流架くん、佐倉さんの友人の今井蛍さんには呪いのアリスがかけられています」

だから、記憶が戻るとその3人には激痛が走るんです。

記憶のアリスの人物は、切なそうに言う

「幾度となく、記憶を戻してあげたいと願いました。でも、彼女の一番大切な人たちの記憶を戻してあげる事ができません。彼女は大切な人たちが傷つくのを大変恐れていますから」

「・・・なんで、なんで蜜柑ばっかり。蜜柑ばっかりそんな思いしねーといけねーんだ」

「翼・・・」

「先に、呪いのアリスを解くことさえ出来れば」

「・・・私だって、ペルソナも校長も死んじゃっていつまでもあの子の友人にアリス使ってるほどじゃないわよ。だから、翼くんが私にちゅーしてくれたら考えてあげなくもないわよ〜☆」

「ルイ・・・」

何処からともなく現れた周瑠衣は何時もの調子で翼に絡む

「・・・なんて、嘘よ。なんだかんだ言ってあの子には感謝してるのよ」

「それじゃあ翼っ」

「あぁ、みんなの記憶は元に戻る」





蜜柑、笑えよ





みんなの記憶が戻ってお前が幸せになるのを望む人だって居るんだ







だから


早く、元のお前に戻って、こっちに戻って来い