何もする気が起きない

この場所から移動する気は少しも起きない

苦しみ、痛みは時間がなくなるにつれて無くなった。蛍や棗、ルカぴょんは思い出すことをやめたのだろう。

そういう呪いだから。




これでいい




そう思う

皆が苦しまないなら

それが自分の望みだから




これでいい




何もする気が起きない

皆にはもう会いたくない

自分を知ってる人にも会いたくない



このまま、消えてしまおうか

何度思っただろう。何度、こうやって考えただろう

ペルソナや初等部校長はいない

自分が居なくなったところで、棗が任務に狩りだされる心配はなくなった。

もう、自分は居なくてもいいじゃないか



そんな事ばかりが自分の脳内を駆け巡る。




気づくと、宿舎の屋根の上を目指して自分の足は歩みだしている


消えて、後悔する事は無い。




自分の役目が終わったとだけ思うだけ





怖くはない




ただ



皆と




クラスメイト皆と




特力の皆と




再び笑いあう事ができたら






そんなありえない物語を夢を見ている





皆が幸ならば


私は幸せでした






「ありがとうな」









意識は、途絶える