なんでコイツは当たり前のようにへらへらと異性に向かって愛想を振りまくのだろう。
無意識だという事は分かってはいるが、あまりにも無防備ではないだろうか
たとえ仕事だったり、頼まれごとだったりしても、異性が同じ部屋にふたりきりだったら少しの警戒心くらい持ってほしいものだ、と棗は思う
「・・・んで」
「なんや?棗」
「テメェ、俺意外の男の前でもこんなんなのかよ」
ここは室内ではない。だがしかし、この場所は人通りがすくなく、居るのは二人のみだ
誰かに見つかる、なんて可能性ゼロに等しい
「こんなんって?」
無自覚。分かってはいたが、呆れてしまう。
「ちょお棗、なにするん!?」
「・・・何も分かってねぇようだから教えてやるよ」
蜜柑の手を己の手で掴むと封じ込め、顔を近づける。
解こうとしているのが伝わってくるが、その手を解こうとは思わない
「何っ―――んっ!」
言葉を発せられるより前に、己の唇を押し付ける。
「オトコならだれだってこーいうことやれんだよ」
口を離すと、言いつけてそのまま棗は当たり前のように歩いて行った。
――――あとがき――――
うん、良く分からないし不完全燃焼というか・・・
短編ってほんと難しいなぁって今更ながらに思いました
短編小説良く書く人ってすごいですね!